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ネット上では賛否両論

 石原さとみ(32)が主演のテレビドラマ「Heaven? ~ご苦楽レストラン」(TBS系列・火曜・22:00)に対する評価が二分しているようだ。
 数字はビデオリサーチ調べ、関東地区の数字(以下同)だが、第1話が10・8%、第2話が9・2%、第3話が8・7%、第4話が10・0%、そして8月6日に放送された第5話が7・8%――という具合だ。民放キー局のドラマ制作スタッフが解説する。

「今年の夏ドラマで視聴者の期待を最も裏切った作品は、石原さんの『Heaven?』かもしれません。石原といえば、主演するドラマや映画が次々ヒットする人気女優。加えて、TBSの火曜22時枠は最近、綾瀬はるか(34)の『義母と娘のブルース』(18年)、深田恭子(36)の『初めて恋をした日に読む話』(19年)が右肩上がりの結果を残しているだけに、期待も大きかった。この調子では、平均視聴率10%超えは難しいでしょうね」このスタッフによると、何よりも石原さとみ自身が「演出に納得がいかない」とおかんむりなのだという。

「視聴率が思うように上がらなくても、出演者が納得して面白いドラマを作ろうとモチベーションが高いままなら問題ありません。しかし、今回はどうやらそうではないようです。石原さんはフレンチレストランのオーナー役で、彼女の無理難題に個性豊かな従業員が何とか応えようと奮闘するストーリーです。ネット上でも話題になっていますが、出演者の内面が描かれる時は、それぞれの顔が亡霊のようになったCGが画面に浮かび、心の声をつぶやく。さらに、出演者の頭上に『諦観(ていかん)」という文字が浮かび上がることも……。こういった演出に、石原さんが『視聴者に刺さっていないので、止めたほうがいいのではないでしょうか?』と進言したそうです」(同・スタッフ)

 とはいえ、演出家にもプライドがある。チーフ演出の木村ひさし氏は、『TRICK』シリーズ(2000~03:テレビ朝日系列)や、『99.9―刑事専門弁護士―』シリーズ(2016~:TBS系列)を手がけたヒットメーカーだ。
「木村さんは『Heaven?』でチーフ演出を務めていますが、そもそも奇抜なカット割りや、意表を突くキャスティングが持ち味です。ですから『Heaven?』も、彼ならではの演出なんですがね。まあ、現状の数字を見る限り、木村さんの演出は、今回はハマらなかったということでしょうね」(同・スタッフ氏)

さる芸能記者はこう語る。
「従業員役で出演している志尊淳(24)がウザすぎて、せっかく良い演技をしている福士蒼汰(26)や岸部一徳(72)を殺してしまっている。もっと石原さとみを魅せるドラマにすべきだったのではないでしょうか」
 どうりで、石原もイライラが募るわけである。
(出典:デイリー新潮)